1.消費者理論

消費者理論では、「お買い物」をとりあげます。主役は「消費者」です。一般的に、商品の価格が下がると、消費者が「買いたいとおもう量」(需要量)は増えます。この関係をあらわしたのが、「需要曲線」で、一般的には「右下がり」の形であらわされます。

では、なぜ需要曲線は「右下がり」なのでしょうか? また、「一般的に」右下がりということは、そうでない場合もあるということです。それはなぜでしょうか?こういった疑問を解明していくのが、この「消費者理論」の学習目的です。

もくじ

  1. 限界効用
  2. 無差別曲線
  3. 予算制約線
  4. 所得の変化
  5. 価格の変化
  6. 需要曲線と需要の価格弾力性
  7. さまざまな無差別曲線
  8. 消費者理論の応用(追加)

→次の章は「2.生産者理論


中学の公民でまなぶ
経済劇場「2.消費者と効用」(別サイト)


(あらすじ)

欲望、「効用」、満足感

消費者理論では、まず消費者の「欲望」について考えます。これが「限界効用」と「無差別曲線」の学習です。

  • (1)「限界効用」では、消費者が求める欲望、満足感を「効用」と表現することをまなびます。ここでは、「効用」と「限界効用」の区別が重要です。
  • (2)「無差別曲線」では、2つの財の消費量の組合せでグラフを描きます。「限界代替率」の理解が重要です。

予算の範囲で、効用最大化

欲望は無限ですが、実際には予算の壁があります。よって消費者は、「予算の制約のもとで、なるべく欲望(効用)を大きくする」行動をとります。

  • (3)「予算制約線」では、予算制約式の立て方をまなび、「効用最大化の条件」を理解します。
  • ここまでで、価格と消費量の組み合わせが1つ決まりました。
  • 次に、価格を変化させます。すると、消費量も変ると考えられます。これで需要曲線を描くことができるのですが、その前に「価格の変化」についてくわしく考察します。

価格が変化すると消費量は?

「価格の変化」は実質的に「所得の変化」を含みますので、ここでは、所得の変化と価格の変化に分けて考えます。

  • (4)「所得の変化」では、予算が変化したら消費量はどうなるかを分析します。「弾力性」という考え方をまなび、財をいくつかの種類に分類します。
  • (5)「価格の変化」では、価格が変化したら消費量はどうなるかを分析します。ここで学ぶ「代替効果と所得効果」はけっこうむずかしいのですが、非常に重要な考え方です。

需要曲線が描けます

これで需要曲線を描くことができます。

【保留】
(7)「さまざまな無差別曲線」では、原点に対して凸型になる一般的な無差別曲線以外のさまざまな形の無差別曲線をまなびます。


もくじ

  1. 限界効用
  2. 無差別曲線
  3. 予算制約線
  4. 所得の変化
  5. 価格の変化
  6. 需要曲線と需要の価格弾力性
  7. さまざまな無差別曲線
  8. 消費者理論の応用(追加)

→次の章は「2.生産者理論