3-2.IS曲線

(新)「IS-LM分析のまとめ」シリーズ

3時間46分の講義を、1時間42分に編集したものです。無料テキストもあります。


(学習の目的)
IS曲線が右下がりになる理由をまなびます。


(関連動画)IS曲線とは?

IS曲線とは?その定義と導出方法、グラフのシフト理由についてまなびます。
(timeline)
0:00 IS-LM分析の仮定 (物価一定、海外部門なし)
1:37 IS曲線とは
2:59 IS曲線の仮定と投資関数の形 ←重要な1つの仮定
5:39 IS曲線の導出(右下がりとなる理由)
7:15 IS曲線のシフト


IS曲線

「IS曲線」は、「財市場」を均衡させる「国民所得」と「利子率」の組合せをあらわします。

  • 「I」は「投資」で、「S」は「貯蓄」です。
  • 生み出した付加価値が手元に分配されますが、そのなかで「消費」せずに「貯蓄」しておいたものが「投資」にまわると考えてください。
  • 「投資」や「貯蓄」は、「利子率」の影響を受けます。
  • また「投資」によって「国民所得」が決定されます。

「国民所得」と「利子率」を用いることによって、「投資」と「貯蓄」をふくめた「財市場」を説明するのが「IS曲線」だと思ってください。

IS曲線の形状

一般的に「IS曲線」の形状は「右下がり」です。

  • 「水平」の場合もあります。
  • 「垂直」の場合もあります。
  • これらは応用編でまなびます。

IS曲線の導出

  • 「投資」は「利子率の減少関数」と仮定します。
  • これは、利子率が低いほど、投資に必要な資金が借りやすくなるからです。
  • 「利子率が低下」すると、「投資が増加」します。
  • これは「総需要が増加」したことになるため、「均衡国民所得が増加」します。

「利子率が低下」したことによって「国民所得が増加」することになるので、「IS曲線は右下がり」になります。

→ LM曲線


(新)「IS-LM分析のまとめ」シリーズ

3時間46分の講義を、1時間42分に編集したものです。無料テキストもあります。