6.市場の失敗

ここまでの学習で、「市場」には、希少な資源を「効率的」に配分する機能があることをみてきました。しかし、実際の経済では、必ずしも効率的な資源配分がなされるわけではありません。たとえば企業が徹底的に自分たちだけの利益を追求した場合、「公害」などが発生する可能性があります。

このように、市場機能がはたらいたにもかかわらず、(パレート)効率的な資源配分が達成されない状態を「市場の失敗」(market failure)といいます。

「市場の失敗」としては、まず、前章でまなんだ「独占」などがあります。本章ではそのほかに、「市場の失敗」として以下のテーマについてまなんでいきます。

もくじ

  1. 外部性
  2. 費用逓減産業
  3. 公共財
  4. 不確実性
  5. 情報の非対称性

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中学の公民でまなぶ
経済劇場「5-2.市場の失敗」(別サイト)。


(あらすじ)

外部性

  • (1)「外部性」では、「公害」などの「外部不経済」を中心に、「余剰分析」をもちいて資源の効率的な配分方法について考察します。グラフの設問や、計算問題などで出題されます。

費用逓減産業

  • (2)「費用逓減産業」では、電気・ガス・水道などの「固定費用」が巨大なサービスをとりあげ、価格(公共料金)の設定方法について考察します。説明には、「独占」企業の利潤最大化条件「限界収入(MR)=限界費用(MC)」をもちいます。

公共財

  • (3)「公共財」では、政府サービスなどの、民間では供給が困難な公共サービスについて考察します。用語の定義が中心になりますが、計算問題でも出題されます。

不確実性

  • (4)「不確実性」では、「リスク」の影響を考察します。計算問題で出題されます。

情報の非対称性

  • (5)「情報の非対称性」では、「消費者」と「生産者」の間に商品に対する「情報の差」が存在する場合に、どのような問題が発生するかを考察します。用語の定義が中心になります。

もくじ

  1. 外部性
  2. 費用逓減産業
  3. 公共財
  4. 不確実性
  5. 情報の非対称性

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