(新)「IS-LM分析のまとめ」シリーズ
3時間46分の講義を、1時間42分に編集したものです。無料テキストもあります。
(学習の目的)
LM曲線が右上がりになる理由をまなびます。
(関連動画)LM曲線とは?
LM曲線とは?その定義と導出方法、グラフのシフト理由についてまなびます。
[timeline]
0:00 LM曲線とは
0:40 LM曲線の仮定と貨幣需要の関数の形 ←重要な2つの仮定
3:52 LM曲線の導出(右上がりとなる理由)
5:16 債券市場を考える
7:14 LM曲線のシフト
8:55 次に何を学ぶか?
LM曲線
「LM曲線」は、「貨幣市場」を均衡させる「国民所得」と「利子率」の組合せをあらわします。
- 「L」は「貨幣需要」で、「M」は「貨幣供給」です。
- 貨幣需要と貨幣供給が一致したところで、貨幣の需給量と貨幣の価格が決まります。
- 「貨幣の価格」とは、「利子率」です。
- この「利子率」は「国民所得」にも影響を与えます(ただしこれはケインズ派の場合です)。
「国民所得」と「利子率」を用いることによって「貨幣需要」と「貨幣供給」で決まる「貨幣市場」を説明するのが「LM曲線」だと思ってください。
LM曲線の形状
一般的に「LM曲線」の形状は「右上がり」です。
- 「水平」の場合もあります。
- 「垂直」の場合もあります。
- これらは応用編でまなびます(→LMが水平のケース)。
とくにここは、「ケインズ派」と「古典派」の考え方が異なるところですので、重点的にまなぶことになります。
LM曲線の導出
- 貨幣の「取引需要」と「予備的需要」は「国民所得の増加関数」と仮定します。
- 貨幣の「投機的需要」は「利子率の減少関数」と仮定します。
- 「国民所得が増加」すると、貨幣の「取引需要や予備的需要が増加」します。
- すると、需要が供給を上回るために、「貨幣市場は超過需要」になります。
- このとき反対に、「債券市場は超過供給」になります。
- これは債券に対する需要が少ないこと、つまり債券の人気が下がったことをあらわすので、「債券価格は下落」します。
- 「債券価格は利子率の減少関数」であると仮定すると、「利子率は上昇」します。
「国民所得が増加」したことによって、「利子率が上昇」することとなるので、「LM曲線は右上がり」になります。
→ IS-LM分析
(新)「IS-LM分析のまとめ」シリーズ
3時間46分の講義を、1時間42分に編集したものです。無料テキストもあります。