経済学の学習ガイド

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6-3.公共財

(学習の目的)
政府サービスなどの公共財の性質をまなびます。

公共財

国防・警察・消防などは、民間の企業が供給するには困難なサービスです。このように、政府が供給するサービスを「公共財」といいます。

「公共財」の特徴は2つあります。

①非競合性

  • 「完全競争」市場で、企業が生産する一般的な財を「私的財」といいます。
  • この「私的財」の消費をめぐっては、消費者間で競争がおこなわれます。
  • これに対して、「公共財」については、その消費をめぐって、消費者間で競争はおこなわれません。
  • このことを、「消費の非競合性」(等量消費性)といいます。

②非排除性

  • 「私的財」を消費するためには、対価を支払う必要があります。
  • これに対して、「公共財」は、対価を支払わない消費者であっても消費が可能です。
  • このことを、「消費の非排除性」といいます。
  • また、対価を支払わずに「公共財」を消費する消費者を「フリー・ライダー」といいます。

私的財の需要曲線

  • 「私的財」について社会全体の需要曲線を描くと、個別の需要曲線を「横」に足し合わせた形になります。
  • これに対して、「公共財」の需要曲線は、個別の需要曲線を「縦」に足し合わせた形になります。
  • この違いは、「需要曲線」について別の見方をすることによって説明できます。

需要曲線は限界評価をあらわす

  • 「需要曲線」は、「ある価格」(縦軸)でどれだけの「消費量」(横軸)があるかをあらわしています。
  • この関係を逆にすると、「ある消費量」(横軸)に対して消費者がどれだけの「価格」(縦軸)を評価としてつけるかという見方になります。
  • この評価を「限界評価」(限界便益)といいます。
  • この「限界評価」は、正確に定義すると、「財の消費量を1単位増加したときの効用の増加分」を「金銭的評価」であらわしたものになります。
  • 「需要量」は「価格」が「限界評価」に等しくなる点で決定されると考えます。

公共財の需要曲線

「公共財」は、「①消費の非競合性」の性質があります。よって、社会の全員が同じ消費量を享受することができます。

  • この「公共財」の社会的な「限界評価」は、個々の消費者の「限界評価の和」になります。
  • グラフであらわすと、「公共財」の需要曲線は、個別の需要曲線を「縦」に足し合わせた形になります。

公共財の最適供給条件(部分均衡分析)

  • 「公共財」の供給面については、「公共財」の生産に必要な「限界費用」(MC)を考察します。
  • これは具体的には「供給曲線」になります。
  • 結論として、「公共財」は、「需要」と「供給」が一致する価格で供給されることになります。
  • 「需要」面は、消費者の「限界評価の和」であらわされます。
  • 「供給」面は、「限界費用」であらわされます。

よって「公共財の最適供給条件」は、「限界評価の和=限界費用」となります。

  • ただしこれは、需要曲線と供給曲線を用いて説明する「部分均衡分析」の場合です。
  • 公共財の最適供給条件については、公共財と私的財の2つを用いて説明する「一般均衡分析」もあります。これはかなり難しいのでここでは保留としておきます。

フリー・ライダーと限界評価

対価を支払わずに「公共財」を消費する「フリー・ライダー」は、「公共財」の費用負担をできるだけ小さくするために、「限界評価」を「過少申告」する傾向があります。

→ 不確実性

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