2.生産者理論

ここでは、「ものづくり」をとりあげます。主役は「生産者」です。一般的に、商品の価格が上がると、生産者が「売りたいとおもう量」(供給量)は増えます。この関係をあらわしたのが、「供給曲線」で、一般的には「右上がり」の形であらわされます。

この供給曲線が「右上がり」になる理由を解明していくのが、この「生産者理論」の学習目的です。

もくじ

  1. 生産関数
  2. 費用最小化の条件
  3. 総費用
  4. 限界費用と利潤最大化その導出法
  5. 平均費用と平均可変費用
  6. 損益分岐点と操業停止点
  7. 供給曲線

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中学の公民でまなぶ
経済劇場「3.生産者と利潤 」(別サイト)。


(あらすじ)

「資本」と「労働」で「生産」をする

ものづくり(生産)には、インプット(投入)とアウトプット(産出)を考える必要があります。インプットは、「労働」や「資本」などの生産要素、アウトプットは「生産量」です。両者の関係をあらわしたのが「生産関数」です。

  • (1)「生産関数」では、「限界生産力」という考え方を理解します。これはマクロ経済学でも使う重要な考え方です。
    生産者の目的は「利潤」をなるべく大きくすることです。そのためには、インプットにかかる「費用」をなるべく小さくする必要があります。
  • (2)「費用最小化の条件」の説明の方法は、消費者理論の「無差別曲線と予算制約線」と同一です。

費用を考えて利潤最大化

生産者は、ある「価格」のもとで「利潤」を最大化するために、「費用」を考慮に入れて「生産量」を決定します。
この「費用」は、何種類かに分けることができます。

  • 「総費用」(TC)
  • 「可変費用」(VC)
  • 「固定費用」(FC)
  • 「限界費用」(MC)
  • 「平均費用」(AC)
  • 「平均可変費用」(AVC)
  • (3)「総費用」では、「総費用」(TC)と「可変費用」(VC)と「固定費用」(FC)の関係をみていきます。

利潤最大化の条件

生産者の「利潤最大化の条件」は、「完全競争」市場では、次の形になります。
「 価格 = 限界費用 」(P=MC

  • (4)「限界費用と利潤最大化」では、この利潤最大化の条件「価格=限界費用」(P=MC)についてまなびます。
  • この条件の導出方法も確認します(→こちら)。

損益分岐点と操業停止点

次に、グラフを用いて「利潤」を表現します。このとき、「平均費用」(AC)と「平均可変費用」(AVC)の理解が必要になってきます。

  • (5)「平均費用と平均可変費用」では、生産量1単位あたりの費用を求めます。ここでまなぶ2つの費用は、利潤が出るかどうかや生産を続けるかどうかの基準になります。
  • (6)「損益分岐点と操業停止点」では、利潤が出るかどうか(損益分岐点)と生産を続けるべきかどうか(操業停止点)の条件をまなびます。

供給曲線を描く

これで供給曲線を描くことができます。

  • (7)「供給曲線」では、(6)「損益分岐点と操業停止点」とむすびつけて、供給曲線を説明します。

もくじ

  1. 生産関数
  2. 費用最小化の条件
  3. 総費用
  4. 限界費用と利潤最大化その導出法
  5. 平均費用と平均可変費用
  6. 損益分岐点と操業停止点
  7. 供給曲線

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