2-4.限界費用と利潤最大化条件

 2-3.総費用 < 2-4.限界費用と利潤最大化条件 > 2-4b.完全競争市場の利潤最大化条件の導出方法 > 2-5.平均費用と平均可変費用

(学習の目的)
利潤最大化の条件「価格=限界費用」(P=MC)をまなびます。頻出テーマである「不完全競争」の利潤最大化条件「限界収入=限界費用」(MR=MC)と比較して理解しておきましょう。

〔ミクロ2-4〕限界費用と利潤最大化

0:00 はじめに / 0:45 限界費用 / 2:15「完全競争」の仮定 / 3:28 利潤最大化条件(完全競争の場合) / 4:21 導出プロセス①微分して求める / 9:03 導出プロセス②定義から求める


こちらの動画「利潤最大化条件(完全競争市場)」で説明しています。


限界費用

財の生産を1単位増加したときの総費用の増加分を「限界費用」(MC:Marginal Cost)といいます。「限界費用」を求めるためには、「総費用関数」を「生産量で微分」します。

「完全競争」の仮定

ここでは、生産者が「完全競争」市場で生産をしていると仮定します。「完全競争」市場では、生産者は無数に存在します。よって、ある生産者が生産量を変化させたとしても、市場全体には影響を与えません。個々の生産者は、市場で決まった「価格」をそのまま「受け入れる」(take)ことになります。このような仮定を、「プライス・テーカー」の仮定といいます。
これに対して、「独占」企業などの「不完全競争」市場では、その生産者の行動が市場に影響を与えて、価格を左右することになります。このような場合は「プライス・メーカー」といいます。

利潤最大化の条件

完全競争」市場における「利潤最大化の条件」は次の形になります。

価格(P)= 限界費用(MC)

これに対して、「不完全競争」市場の利潤最大化条件は「限界収入=限界費用」(MR=MC)です(第5章「独占の利潤最大化条件」参照)。


→ 「P=MC」となる理由は「完全競争市場の利潤最大化条件の導出方法」。
→ 次のテーマは「平均費用と平均可変費用

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