「IS-LM分析」では、ここまで別々にみてきた「財市場」と「貨幣-債券市場」を、国民所得(Y)と利子率(r)でむすびつけて分析していきます。
- 「IS-LM分析」のうち、「I」は「投資(Investment)」、「S」は「貯蓄(Saving)」、「L」は「Liquidity(貨幣需要)」、「M」は「Money Supply(貨幣供給)を意味します。
- 「財政政策」や「金融政策」などの経済政策の効果をみることができるので、公務員試験などではこのIS-LM分析はよく出題されます。
もくじ
中学の公民でまなぶ
「7.政府と財政」「6-4.金融政策 」(別サイトです。)
(あらすじ)
IS-LM分析とはなにか?
- (1)「IS-LM分析の全体像」では、この分析方法の全体像をまなびます。
IS曲線
- (2)「IS曲線」では、「財市場」を均衡させる「国民所得」と「利子率」の関係をみます。
- グラフの形が右下がりになる理由もまなびます。
LM曲線
- (3)「LM曲線」では、「貨幣市場」を均衡させる「国民所得」と「利子率」の関係をみます。
- グラフの形が右上がりになる理由もまなびます。
IS曲線とLM曲線の交点
- (4)「IS-LM分析」では、2つの曲線をまとめて分析します。
- IS曲線とLM曲線の交点では、財市場と貨幣市場の同時均衡が達成されています。
- これによって「財政政策」や「金融政策」の効果を分析することができます。
財政政策とクラウディング・アウト
- (5)「財政政策と金融政策(1)」では、財政政策と金融政策の効果を分析します。
- ここでは、「クラウディング・アウト」ということばを理解してください。クラウディング・アウトとは、政府のおこなった投資活動(財政政策)が、民間の経済活動を押し出す(crowding out)ことです。
金融政策と流動性のわな
- (6)「財政政策と金融政策(2)」では、「流動性のわな」が発生している場合の財政政策と金融政策の効果を分析します。
- 「流動性のわな」とは、金融緩和で利子率が下がりすぎたために金融政策の効果がなくなることです。