経済学の学習ガイド

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1-5.乗数効果

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(学習の目的)
国民所得を増減させるためには、何をどれくらい増減させれば効果があるかをみていきます。まずは、一定と仮定した「投資」(I)を変化させた場合の効果をみていきましょう。

関連動画「乗数効果とは何か?」


変化分をみる

均衡国民所得は次の形で求まりました。

Y* = 1/(1-c1)・(C0+I0)

  • 前提として、「C0」(基礎消費)と「I」(投資)は一定でした。
  • もしこれらが変化したら、均衡国民所得(Y*)の値も変化するはずです。

式で「変化する」ことを表すには、「⊿」(デルタ:変化分を表す)を用いて、次の形で表します。

Y* = 1/(1-c1)・(C0+I0)

投資乗数

ここで「投資」(I)の変化の影響をみていきます。

  • 「基礎消費」(C0)は変化しないと仮定しますので、「⊿C0=0」となって、式はこうなります。

Y* = 1/(1-c1)・I0

ここから、投資を変化させたら(⊿I0)、その「1/(1-c1)」倍だけ均衡国民所得が変化する(⊿Y*)ことがわかります。

「倍」を表すのは掛け算つまり「乗法」ですので、この「何倍変化するか」を表す値を「乗数」といいます。

  • ここでは、「投資を変化させたらどれだけ国民所得が変化するか」を表しているので、「投資乗数」といいます。

乗数効果

このように、「どれくらいの割合で国民所得が変化するか」をみたものを「乗数効果」といいます。

  • 投資の変化の影響をみた場合は「投資乗数」です。
  • この他に、政府支出の変化の影響をみたものとして「政府支出乗数」があります。
  • 課税の影響をみたものは「租税乗数」です。
  • 輸出の影響をみたものは「輸出乗数」です。
  • これらについてはいずれ、モデルを複雑にしたときに考察していきます。

限界消費性向が高いほど・・・

次に、投資乗数「1/(1-c1)」と「限界消費性向」(c1)の関係をみていきましょう。

  • 限界消費性向(c1)とは、「お金が入ったらどれだけ消費するか?」の割合です。
  • どんどん使うほど、経済は活性化します。

よって、限界消費性向が高いほど、乗数効果は大きくなります。

数値をあてはめてみる

このことを、数値を当てはめてみてみましょう。

  • c1=0.5 のとき → 1/(1-0.5)=1/0.5=2
  • c1=0.9 のとき → 1/(1-0.9)=1/0.1=10
  • 限界消費性向が低い「c1=0.5」のときの投資乗数は「2」です。
  • これに対して、限界消費性向が高い「c1=0.9」のときの投資乗数は「10」です。

投資の増加分が同じであったとしても、限界消費性向が高い場合の方が、より国民所得の増加分も大きくなることがわかります。

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