2-2.費用最小化の条件 < 2-3.総費用 > 2-4.限界費用と利潤最大化条件
(学習の目的)
「利潤最大化の条件」についてまなびます。最終的には「供給曲線」を求めることが目標です。
ここでは、さまざまな費用曲線に対する理解が必要になってきます。
- 「総費用」(TC)
- 「可変費用」(VC)
- 「固定費用」(FC)
- 「限界費用」(MC)
- 「平均費用」(AC)
- 「平均可変費用」(AVC)
まず、「総費用」についてまなびます。
(考え方)
生産者は、自分の「利潤が最大」となるように、「生産量」を決定します。「利潤」とは「売り上げ」から「費用」を引いたものです。ここでは、「利潤が最大」となるためには、どのような条件が必要なのかについて考えます。まず、その前提知識として「費用」について分類していきます。
総費用(TC)
ある財の生産には、全体(total)でどれだけの費用が必要になるのかを示したものが「総費用」(TC:total cost)です。
- 「生産量」と「総費用」の関係を式であらわしたものが「総費用関数」で、グラフであらわしたものが「総費用曲線」です。
- 一般的に、「逆S字型」の「総費用曲線」を仮定します。
可変費用(VC)
「総費用」のうち、生産量に応じて変化する費用を「可変費用」(VC:variable cost)といいます。
固定費用(FC)
「総費用」のうち、生産量に関係なく必要となる一定の費用を「固定費用」(FC:fixed cost)といいます。
→次は「限界費用と利潤最大化条件」です。生産者理論の山場です。
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