2-2.貨幣需要

(学習の目的)
何のために貨幣を欲しがるのかを考えます。まずは貨幣の役割について、ケインズ派と古典派では考え方が異なることを知っておいてください。

貨幣需要の動機

貨幣を欲しがる「動機」として、次の3つがあげられます。

  1. 「取引動機」・・・財の取引に使用するため。
  2. 「予備的動機」・・・将来の不確実な支払に備えるため
  3. 「投機的動機」・・・資産運用のため。

これらの3つの動機を全てあてはめて考えるのがケインズ派の考え方です。これに対して古典派は、取引動機と予備的動機だけを考えます。

2-1.ケインズ派の貨幣需要

  • ケインズ派は、貨幣需要の動機として、「取引動機」、「予備的動機」、「投機的動機」の3つを考えます。
  • 「投機的動機」を考慮に入れる点が古典派との違いです。
  • ケインズ派の貨幣需要に対する考え方は、「流動性選好説」とよばれます。

2-2.古典派の貨幣需要

  • 古典派は、貨幣需要の動機として、「取引動機」と「予備的動機」を考えます。
  • 古典派は「貨幣数量説」にもとづいた貨幣需要関数を想定します。

→ 2-1.ケインズ派の貨幣需要
→ 2-2.古典派の貨幣需要

→ 貨幣供給