経済学の学習ガイド

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2-3.貨幣供給

(学習の目的)
貨幣が貨幣を生み出すプロセスをまなびます。

信用創造

  • 「貨幣」にはまず、コインやお札などの「現金」があります。
  • この他に、金融機関に預けた「預金」も貨幣に含まれます。
  • この預金は新たに貸し出されて世の中に出回ります。これが繰り返されます。

よって、初めに受け入れた「預金」の何倍もの「派生的預金」が、世の中に発生することになります。

  • これを「信用創造」といいます。
  • 金融システムは信用によって成り立っています。
  • われわれが銀行にお金を預けるのは、「いつでも引き出せる」からです。
  • いつでも引き出せるから、今は預けておくのです。
  • この信用が崩れてしまったら、金融システムは瞬く間に崩壊するでしょう。

支払準備率

  • 金融機関は、支払いに備えて、預金の一部を手もとに置いておきます。
  • これを「準備金」といいます。
  • 金融システムを守るために、政府や中央銀行などの金融当局は「支払準備率」を定めます。

「支払準備率」とは、金融機関が「預金」のうち支払の準備として残しておくべき比率を示しております(法定準備率、預金準備率ともいいます)。

  • 中央銀行はこの「支払準備率」を上げ下げすることによって、貨幣の供給量(マネー・サプライ)を操作することができます。

預金総額

  • 初めに受け入れた預金(Deposit)を「本源的預金」といいます。
  • ここでは「d」であらわすことにします。
  • 「支払準備率」(reserve requirement ratio)を「r」とします。

「預金総額」(D)は次の形になります。
D = d/r

続いて、「中央銀行」が貨幣供給量をコントロールするプロセスをみていきましょう。

ハイパワード・マネー

  • 中央銀行は、すべてのお金をコントロールできるわけではありません。
  • 自分たちがコントロールできるものを通して、金融市場を調整しようとするのです。

このように中央銀行が直接コントロールできる貨幣量のことを「ハイパワード・マネー」(H)とよびます。

ハイパワード・マネーを式であらわすと次の形になります。

H = 現金通貨(C) + 準備金(R)

  • 「現金通貨」はお札などの現金です。
  • これは中央銀行以外が発行すると偽札になってしまいますので、中央銀行が直接コントロールできるお金です。
  • これに対して「預金」は、「信用創造」のプロセスがありますので、全部をコントロールすることはできません。
  • 「支払準備率」を通じて、「準備金」の量を調整することでコントロールしていきます。

マネー・サプライ

世の中全体に出回っているお金は「マネー・サプライ」(M)としてあらわします。式で表すと次の形になります。

M = 現金通貨(C) + 預金通貨(D)

  • 「現金通貨」は「ハイパワード・マネー」のときと同じです。
  • これに、世の中に出回っている「預金」を足したものが「マネー・サプライ」(M)になります。
  • この「預金」も「お金」(マネー)なので「預金通貨」と表現します。

貨幣乗数

  • 中央銀行は、「ハイパワード・マネー」(H)を変化させて、「マネー・サプライ」(M)全体を変化させようとします。
  • このとき、「どれだけ変化するか」を表したものが「貨幣乗数」になります。

「貨幣乗数」とは、「ハイパワード・マネー」(H)を1単位増加させたときの「マネー・サプライ」(M)の増加分のことです。

「貨幣乗数」を「m」で表すと式は次の形になります。

M = mH

  • この式に、さきほどの「H=C+R」と「M=C+D」を代入して、いろいろと変形させると、いくつかの金融政策について説明できます(ここでは保留しておきます)。

→ 金融政策

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