「国際マクロ経済学」では、海外部門を考慮に入れて分析をおこないます。ここで重要になるのが、「為替相場(e)」(exchange rate)です。
- IS-LM分析と為替相場を結びつけて分析したものが「IS-LM-BPモデル」になります。
- 「BP」は「Balance of Payment」で「国際収支」のことです。
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中学の公民でまなぶ
経済劇場「8-2.為替相場とは」(別サイト)。
(あらすじ)
国際収支とはなにか?
- (1)「国際収支」では、海外との経済的な関係をどのようにして計測するのか、その基準をまなびます。
- まずは、「 国際収支 = 経常収支 + 資本収支 」という関係を理解してください。
為替レートのきまりかた
- (2)「為替レートの決定」では、通貨の交換比率についてまなびます。
IS-LM-BPモデル(マンデル=フレミング・モデル)
- (3)「IS-LM-BPモデル(マンデル=フレミング・モデル)」では、海外を考慮に入れて「IS-LM分析」をおこないます。
- 「BP曲線」は国際収支が均衡している状態の「国民所得」と「利子率」の組合せです。
ここでは、財政政策と金融政策の効果をみるために、資本移動の状態や為替相場制度の種類別に分類して分析をおこないます。
まずは「資本移動が完全」なケース
資本移動の自由度についてはさまざまなケースがありますが、経済のグローバル化が進んでいる現代では、「資本移動が完全」なケースからみていくことが一般的です。
- この場合、為替相場のシステムが、「固定相場制度」か「変動相場制度」かによって、説明が異なります。
資本移動が完全で、固定相場のケース
- (4)「資本移動が完全で、『固定相場』制度のケース」では、「財政政策は有効」で、「金融政策は無効」になります。
資本移動が完全で、変動相場のケース
- (5)「資本移動が完全で、『変動相場』制度のケース」では、「財政政策は無効」で、「金融政策は有効」になります。
※他のケース、「資本移動が無い」、「資本移動が伸縮的」、「資本移動が硬直的」については入門編では保留としておきます。
(「資本移動がないケース」は、上で説明した「資本移動が完全」のケースをマスターしてからまなぶとよいでしょう。)
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