経済学の学習ガイド

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(1)身近な感覚でつかむ

中小企業診断士をめざされている方のために、経済学の学習方法を紹介していきます。まずは経済学の学習をつづけていくために、学習の動機づけからはじめていきましょう。

本屋にいきますと経済学の入門書が無数にあります。その多くは、実は経済学ではなくて「経済ニュース」の解説書です。「こんなことがあった」とか「こうなっている」とかについて写真やイラストを使って経済にたいする興味をひきだしていくものです。

みなさまが学習されている経済学は、これとは少しちがいます。さまざまな経済的なできごとについて、「なぜそうなっているのか?」とか「これからこうなる」とかについて、科学的に(それっぽく)説明していくものが経済学です。「科学的」という言葉がとっつきにくければ、「学問的」と読みかえてください。要は、世の中のできごとについて原因と結果の関係(因果関係)を論理的に説明していくことです。「AはBである」「BはCである」だから「AはCである」、これを延々つづけていくことです。ですから、まずは、「~とは・・・である」というかたちで、「定義」を身につけていくことが最初の一歩になります

この定義というやつは、もともとシンプルなものです。それだけに、はじめて学ぶときはかえってわかりにくかったりします。なるべく身近なことにたとえたり、言いかえたりして考えていくのが理解のコツです。

ここでは、経済学のとりあつかう内容について、マネージメント(経営)に興味のあるみなさまに理解しやすいように定義づけてみます。

「経済活動とは、価値をうみだして、それを市場で売って、貨幣を手にいれて、他人の生みだした価値を買って、生活をつづけること。」

この価値(正確には付加価値)について、ある国において、ある期間内に生みだされたものをすべてまとめたものが、GDP(国内総生産)などの「国民所得」になります。これについて分析するのがマクロ経済学です。

生みだされた価値をやりとりする場が「市場」という抽象的な概念です。この市場における価値のやりとりの数値的な指標が、「価格」になります。この市場における価格のきまりかたを分析するのがミクロ経済学です。

現実の世界では、これらの経済活動は、「貨幣」という不思議な存在を仲立ちにしておこなわれております。本来は、モノとモノのやりとりの道具としてつかわれる貨幣ですが、この道具はもうひとつ別の役割をするようになります。それが、「手持ちの貨幣をもちいて、さらに貨幣を手にいれよう」とする役割です。一般的に、「経済」という言葉をきいてまずおもいつくのがこの「お金」(貨幣)という存在でしょう。この存在をもちいて、マネージメントにおける重要な存在である企業を定義してみると次のようになります。

「企業とは、価値を生みだして、それを市場で売って貨幣を手にいれる活動を、(ほぼ)永続的におこなっていくために、人間が協力して集まった人工的な組織。」

いわゆる経営学は、このような「価値」を実際にどうやって生みだしていけばよいか、買い手としての消費者のもとめるものは何か、そして効果的な「協力」の方法、つまり人のつかいかた(マネージメント)などについてみていく学問だといえます。

(2)マネージメント視点での経済学

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