前節<(学習の目的)
「ナッシュ均衡」の性質を確認するために、基本的な「ゲーム」の例を3つ紹介します。
囚人のジレンマ・ゲーム
「囚人のジレンマ・ゲーム」では、「ナッシュ均衡」が成立しているのにもかかわらず、「パレート効率的」な資源配分が達成されない状況を説明します。
- 各「プレーヤー」がお互いに協力すれば、両者にとって有利な「利得」を得られ状態を想定します。
- この場合、各プレーヤーは、自己の「利得」を最大にするために相手を出し抜いてしまいます。
- 結局は両者にとって「不利な」結果となる状態となってしまいます。
逢引のジレンマ・ゲーム
「逢引のジレンマ・ゲーム」では、「ナッシュ均衡」が「複数存在」する状況を説明します。
ゼロ・サム・ゲーム
「ゼロ・サム・ゲーム」とは、ある「プレーヤー」と他の「プレーヤー」の「利得の和(sum:合計)」が「ゼロ」になるゲームのことをいいます。
- この「ゼロ・サム・ゲーム」においては、「ナッシュ均衡が存在しない」状況がありえます。
→ 次は「さまざまなゲーム(応用)」です。混合戦略とミニマックス原理についてかんたんにふれます。
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