経済学の基礎

中学の内容はこちらからどうぞ。
経済劇場(中学からの経済学)」(別サイトです。)

「数式とグラフを使わない経済学の予習」

1.経済学の世界観
2.消費者と効用
3.生産者と利潤
4.市場のしくみ
5.市場の失敗
6.貨幣と金融
7.政府と財政
8.貿易と為替


あらすじ

1.経済学の世界観
経済学では、「市場」(しじょう:market)のしくみをまなびます。「市場」とは、「商品」を売り買いするところです。このとき、売り買いの仲立ちとして、「お金」をもちいます。

2.消費者と効用
中学でまなんだ「需要曲線」は、価格と需要量(消費量)の関係をあらわしていました。そして、需要曲線の形は「右下がり」でした。これは、商品の価格が下がると、欲しいと思う量(需要量)が増えることをあらわしています。このことは、日常生活の経験からも理解できる一種の法則です。では、なぜそうなるのでしょうか?このような、一見「あたりまえ」に思えることに対して、そのメカニズムを明らかにしていくのが経済学という学問です。

3.生産者と利潤
中学でまなんだ「供給曲線」は、価格と供給量の関係をあらわしていました。そして、供給曲線の形は「右上がり」でした。これは、商品の価格が上がると、売りたいと思う量(供給量)が増えることをあらわしています。この「供給曲線」は、「生産者」の行動をあらわしています。生産をおこなう企業は、「利潤」を得るために活動をしております。なるべく多くの利潤を得るためには、なるべく使うお金(費用:コスト)を少なくすることが必要です。

4.市場のしくみ
消費者と生産者が、売買をおこなうのが「市場」です。消費者の行動は「需要曲線」で、生産者の行動は「供給曲線」であらわされます。ここでは、「のぞましい資源配分についてまなびます。

5.市場の失敗
人々の欲望は限りがありません。でも、人々が欲しがる資源には限りがあります。貴重な資源を人々の間で分配するためには、いろいろなやり方が考えられますが、現在の主流の経済学では、「市場のしくみにまかせる」ことが大きなテーマとなります。そこで、まずは、「自由な競争」がおこなわれている望ましい状況を想定して分析をおこないます。このような市場を「完全競争市場」といいます。現実には、この「完全競争市場」は、なかなか成立せず、どうしても「不完全競争市場」になってしまいます。

6.貨幣と金融
財やサービスの売り買いは、実際にはお金(貨幣)をもちいておこなわれます。売り買いに使われるから便利、という点では、お金は単なる道具にすぎません。でも、お金は、それ自体、人々が追い求める存在でもあります。このように、お金(貨幣)は世の中で特別な位置をしめております。

7.政府と財政
政府は、公共施設や公共サービスなどの「公共財」を供給します。公共財は、民間の企業や個人では供給できない、さまざまな財やサービスです。これらの公共財をどのように供給するか、その財源をどうするかが「財政」の役割です。

8.貿易と為替
国と国の間で、財やサービスを売り買いすることが貿易です。